熨斗紙の大きさ
市販されているのし紙には何種類かの大きさがあります。
・切手判(267mm×195mm) ・半紙判(303mm×225mm) ・美濃判(388mm×267mm)
・反物判(448mm×327mm) ・大反物判(540mm×388mm)
最近では、コピーサイズに合わせた、A5・B5・A4・B4などもあります。かける箱に合わせて選びましょう。
熨斗紙の掛け方
本来は、包む物に合わせた大きさのかけ紙を掛けた後、水引をまわしかけて正面で結んでいましたが、既に水引が印刷されたのし紙の場合では、箱の裏で紙を合わせてテープでとめることになります。合わせ方に注意しながら、箱の中央に曲がらないようにまっすぐ掛けることを心がけましょう。
慶事:右側を上に合わせる 弔事:左側を上に合わせる
略式:市販ののし紙に多くみられる
熨斗紙のかけ方の目安
●箱の上下のスペースが等間隔にあくようにする。
●箱とのし紙のラインが平行になる。
●のし紙の端は箱のうら側までまわす。
本来は、品物に直接のし紙をかけて贈っていたことから、包装紙を使うようになった現代でも「内のし」が正式な掛け方とされています。近頃は、用途や贈り主がわかりやすいということなどから、「外のし」という形も多く使われていますが、贈る相手がしきたりを重んじる場合は、「内のし」を使う方がよいでしょう。
内のし:品物にのし紙を掛けてから包装紙で包む。
外のし:品物を包装紙で包んでからのしを掛ける。
※1 同じ人に2~3品を合わせて贈る場合は、主な品物に1個にのし紙をかけます。
※2 「内のし」「外のし」ともに、のし紙を掛けたらリボンは掛けないとされています。
熨斗紙の掛け方の注意点
のし紙を掛ける箱の形や大きさが多様化している現代では、箱のたて・よこの比率も規格に当てはまらなくなっています。
×箱より大きいのし紙をかけて、包み込むようなのし紙。×極端に箱の大きさよりサイズの小さいのし紙。
市販ののし紙は規格の範囲以内で各種の大きさを選べるようになっていますが、どうしても合わない場合は、全体のバランスを崩さない程度に、たて・よこをカットする必要がでてきます。
×印刷の「のし」の上部や水引のたれが切れている。
×印刷の水引が箱の中央にきていない。
×切り方が雑で切り口が汚い。
贈り主に不快感を感じさせないように注意してのし紙の大きさを選択しましょう。
主な熨斗紙の表書き
冠婚葬祭しきたりについては、一般的な使い方はあるものの、地方・地域により独特なものもありますので、相手のしきたりを理解し、ときには合わせる事も大切です。ここでは、一般常識の範囲ないでのしきたりについてご紹介いたしました。
参考文献:ギフト ラッピング ハンドブック(改訂版)
表書き三六五日