贈り物にかかせない熨斗。正式には包装紙の上に掛け紙(和紙)を使い、右肩に折り熨斗をつけ、水引を掛けて真ん中でしばります。現在では、これらを印刷した略式熨斗紙が使われています。
熨斗とは、“のしアワビ”のことで、正式には四角の色紙を六角形に畳んだものの中に小さく切った“のしアワビ”を貼りますが、市販の物はアワビの代わりにそれに似た色紙を使っています。昔、お祝いの席にかかせなかったアワビが、慶事の贈り物に添えられる“熨斗”として形式化したものとされています。不祝儀には精進の意味から熨斗を付けないとされています。
水引は、細い紙よりに水糊を引いて固めたもので、真ん中から2色に染め分けられています。5本・7本(必ず奇数)を重ならないように使います。
一般の慶事に使われる蝶結びの熨斗紙です。
蝶結びはすぐにほどけるので、お祝い事が繰返すようにという意味があります。
結びきりの熨斗紙です。
「一度だけ」という意味を持たせているので、結婚式や弔事に用います。